金魚飼育の情報サイト「金魚の自遊空間」
2. 底 砂
<1.利点>
金魚を飼う上で底砂は絶対に必要!というわけではありません。しかし、水槽に底砂を敷くと
様々な利点があります。
主な利点は以下の通りです。

利点1 景観 何もない水槽よりは、底砂のある方が金魚が映えて綺麗で、
水槽全体も落ち着きが感じられます。
利点2 浄化作用 底砂にバクテリアが自然に住み着き、水中の汚れや金魚の排泄物を分解してくれます。
その分、水換えが少なくて済みます。
利点3 装飾 水草を植えるには底砂が欠かせません。また、アクセサリ類を設置する場合の
土台にもなってくれます。

<2.適量>
水槽の大きさによって、底砂の適量も変わってきます。
一般的な底砂の厚さは2,3cmくらい、水草を植える場合は5cmくらい、を目安に底砂を入れると良いでしょう。
水槽のサイズ別に必要となる砂の量を、下の表にまとめてみました。
水槽の大きさ ※幅×奥行き 砂の数量(水草を植える場合)
30cm×20cm 1〜3kg (3〜4kg)
40cm×25cm 3〜4kg (6〜8kg)
45cm×30cm 4〜6kg (8〜10kg)
60cm×20cm 3〜5kg (7〜9kg)
60cm×45cm 8〜12kg (16〜20kg)

※砂の比重は1.5kg/Lで計算しています。砂の種類や、水槽の大きさ、環境などでも左右されますので、ご注意下さい。


<3.セッティング>
底砂を水槽に入れる前に、まず水洗いをします。たらいに底砂を入れ、水を注いで、かき混ぜるように洗ってください。
水がにごってきたら、一旦捨てて新しい水に入れ換えて洗います。
これを何度か繰り返し、ある程度きれいになったら水槽に移します。
注意点としては、洗剤を使わないことです。また、ソイル系の底砂は洗わずに、そのまま水槽に入れます。
あと、麦飯石の場合は多少洗っても、水のにごりがなかなか取れませんので、根気よく洗う必要があります。
ただ、私の経験では、にごりが残った状態で水槽に入れても、金魚はピンピンしてました(笑)。
水槽のにごりも時間が経てば無くなりましたので、あまり神経質にならなくても良さそうです。

<4.種類>
ショップの棚には、いろんな底砂が並んでいて、どれを買えばいいか迷うことがよくあります。
底砂には、それぞれ特長がありますので、用途や好みに合った底砂を選びたいところです。
代表的な底砂は次の通りです。
金魚用底砂
その名の通り金魚用の砂です。メーカー各社から類似の商品名で販売されていて、大抵3〜5色の天然石がミックスされて袋に詰められています。
特にこだわりが無ければ、これらの底砂を使うのが無難です。

小粒の五色砂、500cc
(250円 Leaf Corporation)

カラフルな底砂、2.5Kg
(580円 GEX)

ゴシキサンド、5Kg
(999円 スドー)

 

大磯砂
硬度が高く、耐久性に優れています。水通しも良く、バクテリアには好環境です。
また、水質をアルカリ性に変える作用があります。アルカリ化を防ぐ酸処理という手法がありますが、金魚は弱アルカリ性を好みますので、酸処理を行う必要はありません。
金魚の底砂として、よく使われる種類の一つです。

桜大磯砂、1Kg
(280円 スドー)

3度洗い済みの大磯砂、2Kg
(343円 AWS)

大磯砂、5Kg
(598円 ペット工房)

 

麦飯石
麦飯石には雑菌や不純物などを吸着し、さらに分解する働きがあります。
また、ミネラルが水に溶け出すので、金魚や水草が生き生きする効果があります。
ただ、水槽の底に敷き詰めるだけでは効果は薄く、ろ材として使用するのが最も有効なのだそうです。
それでも麦飯石は底砂として、よく使用されます。水槽に硬派なイメージを持たせたい場合は、
麦飯石を敷き詰めてみてはいかがでしょうか。

天然の麦飯石、1Kg
(290円 GEX)

天然の麦飯石、2.5Kg
(598円 GEX)

福建麦飯石使用、5Kg
(1,750円 ペット工房)

 

ソイル
ソイルは厳密には砂ではなく、土壌です。
有機物や微生物を豊富に含んでいますので、水槽内の水に栄養分を補ってくれます。
金魚や水草には良い影響を与えそうです。
ただし、長い間使っていると崩れてしまい、交換する必要があります。
種類によっては半年〜1年くらいしか持たない場合もあります。また、本質は土なので、水が濁りやすいのも欠点です。
メンテナンスの手間を考えると、あまりお薦めできません。が、
金魚と一緒に水草を育てるのなら、最適な底砂かもしれません。

国産天然黒土100%使用、1リットル
(580円 JUN)

国産天然赤土100%使用、3リットル
(810円 JUN)

金魚用のソイル、8Kg
(2,415円 ニッソー)

 
更新日:2011/8/17

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